日本語版およびロシア語版Microsoft Office 2000/Xpのアップグレードに対する考え方


 

旧バージョンのOffice2000シリーズではロシア語版Office2000のアップグレード版をインストールする際にOffice97以前の製品がインストールされているかそのセットアップディスクをディスクドライブに挿入して認識させてやる必要がありますが、これがロシア語版でなく日本語版でも認識されていました。また、Office97/98以前ではなく同バージョンの日本語版Office2000製品でもロシア語版Office2000のアップグレード対象として認識されていました。
つまり、Office2000の場合、ロシア語版と日本語版の両方を一つのOSにインストールする場合どちらか片方はアップグレード版で十分でした。もっと正確にいえば複数の言語のOffice2000を一つのOSにインストールする場合、何れか一つの言語のフルバージョンと残りの言語のアップグレード版があれば十分でした。
複数の言語のOffice2000を一つのOSにインストールしてもアプリケーションのコアになる部分は同一でそれぞれを別個に起動することはできません。コアになるアプリケーションにはインストールされた全ての言語のモジュール(文書構成機能等)が追加されています。どの言語の実行ファイルを起動しても同じアプリケーションが実行され、プログラムメニューに追加された「Microsoft Office言語設定」によりメニューとダイアログボックス、ヘルプの言語をインストールされた各言語間で切り替えるようになっています。(図1および図2参照)
各国語版Officeのインストールが各国語版言語モジュールの追加インストールという性格であると解釈すればそれがアップグレード版で十分というのはリーズナブルと考えられます。


図1 言語設定画面(日本語)


図2 言語設定画面(ロシア語)

Office Xpシリーズではロシア語のOffice Xpアップグレード版をインストールする際に日本語の旧バージョンがアップグレード対象として認識される点は変わりませんが、同バージョンの日本語Office Xpはアップグレード対象として認識されません。
それ故、複数の言語のOffice Xpを一つのOSにインストールするには全ての言語のOfficeがフルバージョンである必要があります。
ただし、旧バージョンのOfficeを所有している場合は(それがアップグレード版であっても)そのセットアップディスクから全ての言語のOfficeがアップグレードできるので全てアップグレード版からインストールすることができるはずです。
日本語Word Xpがインストールされている日本語Windows2000のシステムでロシア語Word Xp Upgradeをインストールしようとすると旧バージョンのOfficeの存在場所を尋ねてきますのでOffice98ProのセットアップディスクをCD-ROMドライブに挿入して指定してやるとこれを認識してインストールが実行されました。

具体例として「日本語版Windows2000およびWindows Xpでロシア語版Word Xp(Word2002) Upgradeを使ってみる」を御参照ください。

Windows2000およびWindows Xp上でOfficeXpの日本語版とロシア語版の両方をインストールしたときの挙動はWindows2000上のOffice2000とほとんど共通の部分がありますので「日本語版Windows2000にOffice2000日本語版とロシア語版の両方をインストールしてみる」を参照してください。

 

なお、上記内容はOSがWindows2000/Xpであることを前提としています。Windows98/MeではOffice Xpは使用できません。

 

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